応力解析法及び演習 < 塚田担当分 >
演習内容<1月16日>&最終レポート課題
「2次元平面弾性問題の有限要素解析」の実習
下図のような単純支持ばりの有限要素解析について考えます。
![](beam0109.gif)
今日の演習
この問題を,最終(第2回)のレポート課題としますので,今日の授業時間中に,とりあえず,下記のことを済ませてください。
- プログラムを作成し,まず,粗い要素分割で実行して,プログラムの動作を確認してください。
- 構造,荷重が左右対称なので,半分(1/2モデル)についての解析ですむわけです。
- 固定条件が左右で異なっていますが,水平方向の固定は,単に水平変位のゼロ点を決めているだけと解釈できるので,実はどこを固定しても良いのです。
- 1/2モデルで解析する時の境界条件は,自分で考えなさい。
- 要素分割パターン(例を参考に)を定め,要素の基本寸法あるいは梁の幅を何分割するかを入力すれば,節点番号と座標,要素番号と要素まわりの節点番号などの有限要素解析に必要なデータを自動生成するプログラムを考えておきましょう。
- 講義で解説したプログラムをこちらに用意しておきましたので,コピーして,自分好みに編集して使ってください。
- なお,Gaussの消去法のサブルーチン LEQ を,対称バンドマトリクス用のもの BAND(講義で解説済み)に変更してみて下さい。
レポート課題 (提出期限:2月10日(金)17:00 )
- プログラムの動作が確認できたら,粗さの異なる3種類ぐらいの要素分割モデルついて解析しなさい(上の図の例よりも細かい要素分割でないと,次の考察ができないかもしれません)。
- 得られた結果に関して,以下のことを考察しなさい。
- 中立軸のたわみ,はり底面の縁応力について,構造力学のはり理論から求められる値と比較して図に表し,要素分割の密度との関係を議論しなさい。
- そもそも,この問題は,平面ひずみ状態として解析すべきなのか,あるいは平面応力状態と考えるべきなのか,どちらでしょうか? プログラム中のDマトリクスを変えるだけでよいわけですから,一度試して,その結果を元に考えてみてください。
- プログラム(自分なりに工夫したことを注記として入れること)と考察の結果(たわみや縁応力分布の図などを含む)を取りまとめて,レポートとして提出してください。
平成18年1月11日更新